前立腺がんは年齢とともに増えてくる病気です。前立腺肥大症もそうですが、最近増えてきているのが前立腺がんです。右のグラフを見ると、なんと50歳以上の300人に1人が前立腺がんにかかっている計算になります。
前立腺がんは特有の自覚症状が少なく、排尿障害をひきおこす他の病気と自覚症状が似ているので、50歳をすぎたら、検査を受けることをおすすめします。
排尿障害の自覚症状があったら自己判断せず、主治医に相談しましょう。早期に発見すればがんも心配いりません。
前立腺がんの検査には、PSA(前立腺特異抗原)の値を測定する血液検査が用いられます。
検査で前立腺がんが発見される率は、肺がんや胃がんよりもはるかに高く、しかも治る確率の高いがんのひとつです。また、前立腺がんの治療方法は進行の程度によってことなりますが、他のがんに比べると薬による治療が有効で、主に内分泌療法が行われます。患者さんの状態や年齢などにより、適切な治療法を選択します。
内分泌療法(ホルモン療法) | 男性ホルモンをブロックする薬を注射し、同じ作用をもつ飲み薬を併用する方法 |
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放射線療法 | 放射線をがん細胞に照射して、死滅させる方法 (外部照射、小線療法:ブラモーセラピー等) |
根治的前立腺摘除術 | 前立腺全体を取り除く手術で、がんが前立腺以外に転移してないことが条件 |
とにかく、がんは早期発見が重要となります。定期的な血液検査をおすすめします。
当院でも、血液検査などによる前立腺がんの検査を実施しております。ご相談ください。